撮影日: 2022年10月12日
スロバキアのコシツエ近郊で撮り鉄をしてきた。
ここは南北に伸びる線路で、午前中に順光になる。スロバキアは山岳区間が多く直線の撮影地を見つけるのが案外難しいが、ここは10両の客レなら余裕で収まるくらいだ。
朝光線を浴びるZSSK Class 163
普通列車で4両。機関車と客車の色が統一されていて1本目から優勝した。
スロバキア国鉄といえばゴツゴツした見た目のこの機関車を思い浮かべるだろう。
1992年製とかなり新しいが、とにかくゴツいデザインである。
ŠKODA, koncern, Plzeň a.s. 1992年
Elektrický rušeň 163 – Wikipédia
Class 163 は 1984~1986年、1991~1992年に製造された直流用電気機関車。イタリアでも使われていたらしく、イタリアではE630 という形式らしい。
やばいDMU
なんだこれ(呆れ) アス比おかしいやろ、、、
といいつつ、筆者はこれハンガリーでも見た事がある割と良くある車両。
当車両は 1982年に 810 530-6 として製造、2006年に改造され、812 057 となった。
Class 812 は, Class 810を近代化することで出来た車両で、MANの新しいトランスミッション、新しい座席、断熱窓、防音をされたそうだ。
Motorový vozeň 812 ZSSK – Wikipédia
この良く分からないアス比のディーゼルカーはチェコスロバキアでは割とあるらしい…
東欧は、改造、改番など多く、初心者にすると非常に分かりづらい..
ZSSK 350 Inter City 牽引
機関車は急行用に生産されたClass350 。堂々の10連のInter Cityを牽引。1975年製造と43年前のものだが、デザインは全く色あせない秀麗なものだと思う。
機関車と統一された編成で、僕の中ではスロバキア国鉄最大のVとなった。
350 015-4 — Photo — RailGallery
Škoda, oborový podnik 1975年製 (Plzeňの工場)
Elektrický rušeň 350 – Wikipédia
Class 350 は 「1960 年代の終わりに、国内および国際急行列車の重量がますます増加し、これらの列車を駆動するための強力な機関車が不足していたため、チェコスロバキアでは新しい機関車の開発が検討され始めました」、「チェコスロバキアで生産された最速かつ最も強力な機関車に属しています」とのことで、
当時、急行需要のために作られた強力なものだ。最大出力4200kWだそう。
デザインはそのパワーに引けを取らない。40年を経てもどう見てもカッコよく見える。凄すぎる。これのおかげで東欧やべぇなと思った。
貨物
131って163と同じ見た目だが、貨物用の2つ合体した奴(だと思う)
Škoda, oborový podnik 1980年製
形式は、E 479.1 ともいう。1980~1982年に製造
普通列車。特に変わったことは無いが、こういうのがデジロでなく客レで来るのは、素晴らしいとしか言いようがない。
Škoda, oborový podnik 1986年製,
当初は163 056-5という車番で2012年に改造および改番。
Elektrický rušeň 361 – Wikipédia
改造点は、Class163の最高時速は120km/hだが、Class361は160km/hに向上。
Class163は直流専用だが、361は交直になっている?… っぽい(よく分かってないので間違ってたらすまん)
5両目から8両目に緑のEMUがくっついており、筆者は列車内、撮影地へ歩く途中、そしてこの写真の3回目撃したが撮影はできなかった。
この緑色のボロボロのEMUはいつか撮りたいと思うが、そんな事言ってる間に廃止されてしまいそうなボロさだった…
あれは一体何
162 002-0 — RailGallery Class 162 (E 499.3) よくわかんないけどClass163と同じだと思う。
ŠKODA, koncern, Plzeň a.s. 1991年製
CKD 30.04.1992 年製
Motorový rušeň 731 – Wikipédia
1988~1992年に製造されたディーゼル機関車だそうです。
撤退ミス
実はこの後、歩いて帰る間に、緑色のゴツい貨物が2本も来た。15分後の普通列車でも帰宅できたので、本当に失敗したと思ったが後の祭り。
欲を言えば、スイッチャーと似たような見た目のボンネットがラストカットよりも、本物の本線貨物で絞めたかったところだ… 微妙な感情を残したが、全体としてはVが多い撮影地だったと思う。
場所
すぐ横に道路があるが、丁度この場所だけ100mほど間隔があき、樹木があるため、地元民からバレずにとることが出来る。スロバキアでチクりはあるとは全く思わないが、線路に半分立ち入った状態を衆目にさらすのは良くないので、木があるのは有り難い。
行き方
この撮影地は列車で行った。
Kostoľany n.Hornádom駅で下車し、徒歩30分弱。
コシツエ→Kostoľany n.Hornádomは、2駅、10分程度。
運賃: 0.65ユーロ
東欧のおすすめ撮影地 ハンガリー編
スロバキアのすぐ南のハンガリーに良い撮影地があるのでぜひ。
ハンガリー鉄道 デブレツェン撮影地 Debrecen MÁV 2022 – Geek Travel Inc.